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[135196] 怪人鳥男の最期
詩人:都森 善太 [投票][編集]


涙を下さい

空を飛ぶ事が夢だった
ある男の最期は
それはそれは
哀れで
惨めで
悲しくて
誰もそれが彼とは
気付かずに
飛ぶのも
跳ぶのも
翔ぶのも
墜ちるのも
区別がつかずに
夢を罵られる事もなく
希望を馬鹿にされる事さえ
思い出されず
想い叶わず
忘れられたままに
せめてその涙だけは
地面に墜ちる事なく
空を見上げたままで

2008/11/26

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