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[135467] 風輪際
詩人:朱雀 [投票][編集]

畦に腰掛け見和(みな)ぎし先の

揺振(ゆたぶ)る木立は 神のやすんば 

紅い雀が舞風の中

命の際まで飛び翔ける


漏れる光を光焔(こうえん)に

いつの間にやら 見まく欲し


唯 在ることに心苛(こころいられ)て

爪形(つまがた)残る掌中(たなうら)を

慈忍を装い やあわり ひと撫ぜ


眺めの空に浮生(ふせい)を被せ

泣きたいほどの夕附日(ゆふづくひ)

2008/12/01

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