詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
あの日は種だった木も今ではこんなにも大きくなった 始まりの木
すべては種から芽になって今みたいなでっかい木になった
科学も人の生活に馴染んでる機械とかもすべては種から始まった
大きな木に育つため
一昔前までは当たり前じゃなかったものを僕らは当たり前と呼んでいて
昨日は当たり前じゃなかったものを明日の今日には当たり前だと言っている
そんなふうにして僕らの頭の中や瞳の中で世界は思いもよらない方向へ進む
あらぬ方向へも進む
いつでも人の環境を害しながら生活をよりよくするためにきりもなく進化させ後の人たちの生活や未来を無視する
犠牲と発展を繰り返して地球は汚れたりきれいになったりする
そんなサイクルが回っているよ
くるくる ぐるぐる時代が回るように 何かが廃れては何かが生まれて
始祖の木が枯れて土に還るまで
ずっと僕らはそのサイクルの中で日常を繰り返してゆく
その途中にくたばったり新しく生まれたりする
そしてまた違う人たちが進み出てその時代の人たちが大人になり政治をまとめたりする
なんて不思議なんだろう うまくできすぎてやしないか
なんてオモシロいのかな 誰かの意図じゃないかなあ
なんて僕は考えている
誰かには今日は特別な日 されど誰かには悲しい日
自分のことにだけ悲しんだり笑ったりすればいいんだ、他人のことは滅多なことがない限り干渉するのもおこがましいぜ
楽しい日を味わう人なら笑えない人たちのぶんまで笑い
悲しい日を味わう人ならとことん涙すればいいんだ 簡単なことだ
始まりはもうすぐそこ迫ってる 待ってなどくれない
誰かがくたばったって終わりもしない
その先を生きるなら生きるなりの道がある
進むかどうかはその人次第
この道どこまで進む?
ここまできたらもう最後まで行くんだろうね 僕は
自分の始まりをたかが一瞬で自ら無意味にしないように。