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[137006] 笑顔のバルブ 涙のバルブ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心の動力室の涙のバルブがゆるんでるから僕は泣いてしまう
溢れ出した涙 ドバドバ

その隣にある笑顔のバルブはこのままじゃさび付いてしまい
動かなくなるんだ
もう笑えなくなってしまう

涙のバルブを今こそしめましょう
泣かなくても悲しみなんて笑い飛ばして笑いあえるような人に出会えたから
笑顔のバルブが錆び付くまえにほらキミよ バルブをひねって笑わせてよ
そのストイックなジョークで
僕を笑わせてよ
お得意の変な顔で

自分でも嘘みたいに笑えてる
本当 嘘みたい
本当 僕じゃないみたい
不思議と喜びをありがとう
代わりに愛をくれてやるよ
生意気に笑う僕にキミはもらっといてやるよと言い返した
そんな場面が僕を生かす
そんな時間が僕を笑わす

いつもぬ

涙の元栓 きゅっとこれ以上動かなくなるまでしめたならさあ笑おう
またうれし涙は流せるから大丈夫だ
涙を流さない代わりに笑えれば一番いいのにね
難しい問題さ

でも涙は絶え間ないものだから
気持ちしめたつもりでも泣いてしまう時もあるから
自分を責めずにその時は素直に涙を見せなさいな
キミは大丈夫
弱くなんかない
つよく生きるってことは涙も必要だから
すぐそばに置いておこう 悲しみひとつ
そう思えた日こそ本当の僕のはじまり。

2008/12/26

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