詩人:ℒisa | [投票][編集] |
「涙が出るの」
彼女はそう言ってる間も
涙を流してた
「出し尽きた」
私は言って
彼女は笑った
涙を流しながら笑った
ゴキブリだらけの
暗い店内で
男の下半身にしゃぶり付いく
その繰り返し
「それでも居場所がここしかない」
彼女は涙を流すの
笑顔のままで
まだ彼女の居場所が他にも
沢山ある事を私は知ってる
知っているのに
何も出来ない
「みんな去っていく」
「誰にも感謝されないよ」
「人には言えない」
「何も残らない」
笑顔作らなくて良いよ
泣き顔も美しいよ
手を差し伸べるから握ってよ?
此処よりはマシな場所なら
いくらでも連れて行ってあげられる