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[138277] 少年X
詩人:koca [投票][編集]

さらさらしてて
つやつやしてて
やわらかくて
髪の一本一本さえも
愛すべき人だった


あの頃君は

誰にも触れられない程美しくて

毛並が整ったばかりだった

風を纏い

無理なくどこまでも
進んでいった


あんなに青空が似合った真っ黒な髪は

光を失っていたことに

気付かずにはいられなかった


苦労の二文字がくっきりと見えた


どこまで追われても

掻き消されないで

時の流れには

逆らえないけれど


そんな君ですら

変わり果ててしまいそうな世の中だから


神秘さえ感じた少年がいた事を

私が絶対忘れないでいるから


頑張って


頑張ってね

2009/01/21

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