ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.138000-138999 > No.138322「ひたすら」

過去ログ  〜 過去ログ No.138322 の表示 〜


[138322] ひたすら
詩人:koca [投票][編集]

止まったことは無い

ひたすら進んで

ランナー集団の足音を聞きながら

その最後尾になろうとも

足を動かし続けて


自分の速度など無かった


全ては集団が基準

右足を出したら

取りあえず左足を


そうすれば進むんだ


通りすぎた景色を覚えていない

何百という音に気付いていなかった


集団の息遣いは覚えているのに


彼等の顔を知らなかった

2009/01/22

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -