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[138417] ある孤独、田園にて
詩人:都森 善太 [投票][編集]


想像力の限界を迎えた
命が消えかけた時

神様の姿は見えず
愛した人の顔を思い出す

一番愛したあの人、あの日を

窓から見えたはずの
代わり映えもしない
田園風景

首は曲がらずに
ベッドからは
孤独が見えた

「神様!」
その名前よりも
一度でも多く君の名を
呼べた気がする

想像力を失い
それでも
やはり
彼は救われていた

2009/01/23

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