詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
退屈そうな顔であくびする子ネコは大きな口をあけて塀のうえでゆっくりお昼寝タイム
「世の中はおまえと違ってすごく忙しいんだ」まるでそんなの気にしないっていうようなそぶりで
ネコは大変な僕らの日常を笑うように今日も日向でひなたぼっこ
ねえこのこねこどこのこねこ
このこねこはこねこさんちのこねこ
もう煩わしいな
そんな日々だよ
ねえこのこねこどこのこねこ
このこねこはこねこさんちのこねこ
早いとこそこを退け
そこは僕の場所
それならネコの隣で僕もひなたぼっこ
ギター持ち出して頬ずりするといやな顔するこねこ
いいだろう?
おまえにとっちゃ毎日がエブリデイ
おまえにはおまえの生活が
そして僕には僕の生活が
それで正解だよ
だけれどなんだかしゃくだな
この差
休めるときに休めて
いやなくらい毎日が休日
いやな仕事に追われることもない
僕もできることならネコになってしまいたい
駆け出すネコ
業を煮やしたネコ
ねえこのこねこどこのこねこかそこのねこさんは知っていますか?
きょとんとして
警戒したようににらむこねこのお母さん
こねこをつれて逃げていくネコとこねこ
僕は一人残された
ねえこねこさん一人にしないで
切ない北風が冷たい
心がさびしいよ
ネコちゃん。