過去ログ
〜 過去ログ No.139097 の表示 〜
[139097] 紅い花
瓦礫に埋もれた紅い花
モノトーンの中の幻想
渇ききった喉にしがみついた
始まりの声がもがいている
ざわめく魄を押さえつけて
僕は虚都市に吼えた
己など既に無い
未知の力を備えているなら
細胞達よ、全てを忘れさせてくれ
愛しさも憎しみも
あなた一人が教えてくれた
穴の空いた僕の心でも君の想いは
堕ちず、手のひらの下に
黒く燃える魂を押しこんで
僕は荒野に吼えた
2009/02/01
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -