詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつかこの場所から消えるのかなと思うと悲しくなるんだ
今 僕はここに存在していられるのに
なぜだめなんだろう
永遠が無いばかりに僕はいつか消え去る 影も残さず
米粒ひとつ残らずたいらげられた炊飯器の中みたいに…
僕に関するすべては死んだもおなじ
悲しくなるから捨ててくれ 燃やしてくれ
誰かにはグチだと思われるかもしれないけど僕には切実な問題で決して外せない出来事だよ
あなたにもその時がきたらさよならしなきゃね
ああそっか…僕より先に逝くわけがないか
お母さん
お父さん
さらに切ないな
未来を想像したら
光りの隣におなじくらいの割合で影が隣り合う
光と影を背負ったままの僕は逃げるように夢の中へ
感じる気持ちはすべてピアニシモ タクトをふるように流れる時間よ
ピアノのメロディのように鍵盤をたたく指のように切ない人たちよ
命よ 響け
終わりが仕方ないなら
命を 歌え
今を輝かせたいならば
ピアニシモ 僕を導け
光の中へ
太陽の下へ
地面から出る
芽のように
僕を深い深いこの闇から救いたまえ
叫んだ声がこだまする世界で。