春はまだ浅く気の早い一叢のれんげはまだ半透明の花まだ半透明の茎の上で気の早いひばりの歌をやわやわと聞いているふっくらと緩んだ地面は影も光も吸い込んで次の色を創っている春は何処からも来ずここで生まれていた大地が大きく息をした
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