ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.14000-14999 > No.14074「キヲク」

過去ログ  〜 過去ログ No.14074 の表示 〜


[14074] キヲク
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

見上げると
空は昼寝をしていて
そのすきに
雲は氷になっていた

このごろは
どうにも喉がかわくんだよ、
と手を伸ばしても


涼しいかたまりが
つるんと通りすぎて
ぼくはまた
背中を見つけてしまう


きみがいたあの頃も
喉はかわいていた
のだろうけど
もう何もおぼえていない

何も おぼえていないんだ

2004/06/22

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -