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[141207] 重なる朝
僕は毎朝ひと気のない通りで
歌いながら歩く
人が向こうから来ないか
ドキドキしながら
青空の雲に届くようにと
目を細めて歌えば
道の端に咲く野の花に出会った
梅の花に見とれて
ゆっくりと歩けば
昨夜の夜露でぬかるんだ道に
足をすべらせた
ドジだなあと自分を笑う僕を見て
ランドセルを背負った小さな女の子が
にこりと笑った
僕は少しはにかみながら
おはようと言った
2009/03/17
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