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[14151] 足、そのもの
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた雨粒は
無抵抗にしたたる

天気予報にせかされて
踏み出す
朝顔はもとの場所へ

もはや
足跡は重要ではなく
大切なのは、そのもの。
つま先はそれを知っている

つま先の健在。

2004/06/24

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