陰の中で暮していれば闇を恐れずに済むけれど反面砂埃程の光さえ恋しく失うのが怖い結局土に埋めてしまう眩しさに耐えかねて拘らないと言っていたシャンプーの香りは私色に染まった微かに残る柔軟剤の香りが憎かった他の女の手の香りだあなたはちょうど掌に乗るくらい小さな光だった陰の中で咲く小さな光だった私も光ってた赤く点滅するサイレンの様にあなたはそれを見つけたちょうど掌で遊べるくらいの小さな光だった初めはねさぁ傷が見えない様に「明りを消して」
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