過去ログ
〜 過去ログ No.143236 の表示 〜
[143236] 白鳩、豆鉄砲
夢を紡いでいるような
不定形の世界の中で
現実を告げるのは
おかしな時間に鳴り響くハト時計
小窓からこちらを
チラチラうかがう白いハトを
出てきた瞬間に捕まえる
豆鉄砲を喰らったようなその顔に
現を見た気がして少し笑えたが
私が思い切り引っ張ってしまった
白いハトは二度と小窓には入れず
この世界から逃げられないのだ
あまりにも鳴くので
気が向いたら直してやろう
そう思ったのも、ほんの気紛れだ
2009/05/08
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -