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[144073] 明日という谷底に飛び込め!
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


高い高い谷底だ
深い深い谷底だ
こわくないはずはない
悲しくないはずはない

日々、人は少しずつ魂をその谷底に捧げてる
だからいつか時が来れば人は死ぬ

だから 精一杯
そうさ 目一杯
やりたい事をし
わがままにもなる
自分勝手にもなる

自分の人生だからさ
自分の時間だからさ
周りの人間など自分には通りすがりの通行人にしか過ぎぬ

さあ 時間だ
夢の中
見下ろしただけで
足がすくむ
でも気づいたら
真っ逆様
誰かに押されたような気がするけど
明日に落ちる間際そいつの顔に見覚えがあった
それは僕だった
僕が僕に言った

「明日という谷底に飛び込め」!
希望は明日に行かない限り絶望にもならないぜ
死ねば楽だが後は何もないぜ
だから生きるんだ
涙して笑って当たり前に生きるんだ
大丈夫
それだけで相当の負担だろ
偉いから ほめてやるよ
俺がいつでも
そう僕は僕に言われた

だから自分が言うことならと今も生きて眠りにつくたび谷底へ飛び込む
リアルを探しに旅にでる
いつか這い上がれなくなるまでは何度も這い上がる
リアルの中で旅を続ける
無意識と意識の中をさまよい続ける

魂ごと燃えながら
魂ごと光りながら

僕は僕の中での
神様になる

それでよろしい。

2009/05/26

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