身動きのとれない夜に怯え枯れた花束はばらばらになるくだけちることは叶わないのに君の声は膜をかぶったみたいでいまだなにも切り裂けない階段を駆け上がる君の足音は私の眠りをさまたげるばかりで私はねふと流れるたまの優しさを壊れないようにつまみ出して透明の箱に閉じ込めてずっと大切に置いておきたいの君は望まないだろうけど君は許さないだろうけど夜になれば眺めていて眺めていたら夜が過ぎてそんな夜を繰り返すの君は望まないだろうけど君は許さないだろうけど
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