詩人:自己満足 | [投票][編集] |
四人の兄弟がいました
貧しい家に産まれ
母は四人が幼くして亡くなり
父親は
ギャンブルに明け暮れ
子供達はいつもおんなじ服で、ご飯も満足に食べられなくて
がりがりに痩せこけ
学校に行くと、汚いとか臭いとイジメられていました
四人のうち
俺は二番目で、姉と弟と妹がいて
一番つらかっのは
妹が風邪で熱出した時もイジメられて
先生達は裕福な家の子供達をそんなに叱らなかったこと
俺達はなんとか生き延びて大人になれたけど
兄弟は
固い絆で結ばれることも無く
バラバラで生きている
高校にも行けなくて、卵チャーハンが一番のごちそうだった頃
あん時、ボロ布団かぶって流した涙は
妹がイジメられたときに流した涙は
本当に悔しい涙だったんだろうな
あの頃があって今があり
あの頃の俺は今の俺じゃないけど
もしも届けることが可能なら
四人前の大盛りのカツ丼と、高い風邪薬を送ってやりたいな
そして
お前達より不幸な心の大人がいるってこともなんとなくだけど教えてやりたい
そう
なんとなくでいいから