ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.144000-144999 > No.144878「溺れる世界」

過去ログ  〜 過去ログ No.144878 の表示 〜


[144878] 溺れる世界
詩人:フィリップ [投票][編集]

親指の動きが
次第にあなたを描いてきたので
そろそろ
また逢いたくなってきている

完成した器を求めて
さ迷ったあげくに
待っていたのが
幸せというものなのかどうか、曖昧
どうかして、寄り道のように
好きになった
つまらない恋だというのに


おっさんに睨まれた
というより
僕はその時、世界から睨まれた気がしていた
三十にもなるというのに
そう、何かが言った
無数の瞳が、僕を見ている
手首に残った傷が
初めて、ズキンと痛んだ

2009/06/21

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -