詩人:きよたか | [投票][編集] |
日常に飲み込まれて
助けて欲しい時に
ただなんとなく強がる僕がいる。
カッコいい人でいたいけど
ホントはね、ホントはね。
「なんにもないんだ。僕には」と呟く度
過去の僕が、僕を睨むの。
「こんなつもりじゃなかったんだ」と、未来から謝ってみたけど
その言葉も意味も
虚しく空をきってなくなった。
手を伸ばしてみても
爪先立ちしてみても
もう届かない場所にだけ
"後悔"が居座るの。
じたばたしてみても
考えたりしてみても
もう変わらない時間がね
僕の首を絞めるの。
ほんとは誰かに頼りたい
泣いて叫んで喚きたい、だけど
そう思う度、未来の僕が僕を睨むの
「今、幸せかい?」
と、問いかけてみたけど
その言葉の意味も
元から無い事に気づいた。
全てを学んでみても
誰かを愛してみても
決して見えない未来にだけ
不安の種が蒔かれるの。
じたばたしてみても
ひたすら悩んでみても
決して触れられぬ時間がね
心を揺さぶるの。
でもそうやってしか僕ら
生きていけない生き物で
今、素直に喜べる事
今、素直に怒れる事
今、素直に哀しめる事
今、素直に楽しめる事
今、過去を振り返れる事。
今、未来を想像出来る事。
僕らにしか出来ないの。
だからそうやって僕ら
すこしだけめんどくさい
人間を、生きてくの。