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[145052] 心の翼
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕の心に翼はない
だからどこにも飛んでゆけない
明日がくることにおそれてばかりいて
踏み出せない一歩がチャンスを遮っている
手を伸ばさない者に得られる光はない
臆病者の愚か者には変わらない日々がお似合いなのか
心の奥底で誰かが奏でるピアノの切なすぎる旋律に涙が止まらない

暗闇に差した希望によく似た一抹の光
足下だけを照らしたままその先にあるはずの目先の明日から遠い未来は照らさずに
頑固に足下だけを照らす その光はこちらの都合には決して動かない

正しいこたえなんかいるものか
間違いながらでも転びながらでも自分というものと見つめあう
満足できるこたえをつかむんだ
その日までは空へはかえれない

空に伸びた自由の道
僕にはあまりにも求めるものが違いすぎるからみんなとははぐれてひとり気ままに目指すよ 自分だけのゴールへ
夢は幻 だけれど生きてるあいだだけはこうして感じることができる
広げた手のひらにこぼれる雨粒のように少し冷たいときもあるけどやがてその冷たささえも光に変わるから

僕は信じる
信じられる
未知なる明日を
見えない何かを
誰かの言葉より
世界の掟より
自分を信じたい
悲しくても
笑っている
自分についていたい

心の翼 今こそ 広げて内側から輝いていこう
僕にはもうその力があるはずだから
この突然の嵐にも驚かなくなるまで知った世の中の気まぐれさが教える僕の老い
だけれどまだっていったらまだなのさ
人生は死ぬまでが勝負
弱音はもうお終いだ
歩いていかねば何も見えやしない

今 ありふれたあたりまえな大切なことわかったよ

今 誰にその喜びを伝えよう?
考えているほど僕の心はおだやかな心地さ。

2009/06/28

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