詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
「オイ、新入り!
無理しないで
食べた方がいいぞ?」
「・・・」
「何だ、無視かよ?
ここにいりゃ、
食いっぱぐれはない。
そんなにシャバが
恋しいか?」
「・・・」
「なるほど。オレを
軽蔑してんだな?
それならそれで・・・」
と古株が
言い終わらぬうちに
ツンと胸を張って
今までこちらに
一瞥もくれなかった
新入りが突然、
恐怖の表情を浮かべて
全身に鳥肌を立てた。
「どした、新入り?
なんだ?
うわっ!こりゃ、ヤバイ
ありゃ、
うちのミヤオウじゃない
隣のミャイアンだ!
アイツ、どっから
入って来たんだ?」
古株の方も怯えて
チキン風を吹かせながら
全身に鳥肌を立てた。
ミャイアンが
瞳孔を開いて
こっちにゆっくり
近づいて来る。
「万事休す!」
古株が
羽根をバタつかせながら
金切り声を挙げた。
Maybe to be continued.