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[146143] わたゆめ
あの綿雲を食べたいと
あなたは言った
あたしは夏の夕刻に
甘い夢を見てる
ぎこちない距離と
行き場のない片手
海風が強くて
伸びた髪を耳にかける
見守るように月は
昼も夜も空にいてくれた
優しい色のシャツを着て
眠れることを
幸せと呼んでみたい
指先でいいから
近くにいたくて
寝息をたてる
あなたに触れた
気付かれないように
柔らかくそっと
2009/08/07
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