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[148003] 愛してしまった人
詩人:ジャガー [投票][編集]


あの頃の僕は

どうでもいい周りの雑音に

踊らされ惑わされ

それでも憧れた自分へ

揺れながら走ってました




愛してしまった人がいて




感情は歌となって

弱い私を大きく強く

育んでくれました




花咲いた頃

彼女は側にはいませんでした

想えば想う程僕の歌は

大きくなり次第に雨のように

ザアザアとあたりを

包んでしまいました





雨が止む頃

望んでた虹は違った物でした


あまりにも遠く


憧れる事しかできませんでした







この夏

愛してしまった人がいて




僕は久しぶりに

古びたギターを鳴らして

数年前と同じ気持ちを

少し大人びた言葉で

重ねました





僕の人生で唯一

愛してしまった人がいて

その人は多分

一見違うようで

僕と一緒なんだろうと

そう思うのです



 

2009/09/28

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