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[149211] 兆し
夜が明けるときは、生きているものの音がする。
私は、手すりの外から、旅立つ君を見ていた。
どこか淋しげにみえた。
それはきっと、私と君が
共感しえぬ岐路で存在しているからだろう。
旅立ちは孤独である。
君には覚悟と信念とがあるだけで、あとのすべては
航路を妨げる荷のようであった。
私も、君への余計な荷であるから。
今からずっと
何も語れない
そのことを私は認めた。
2009/10/31
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