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[150117] 恋猫
詩人:善田 真琴 [投票][編集]


ひたぶるに
募る想ひ堪へ難く
あられも無く喉を枯らし
寒空切り裂く声あげて
季節外れの情動に
彷徨ふ恋猫と笑へども
慎しみ欠きたるは
人もまた大同小異にて
君子聖人も
荒馬を御するに
骨折り脛に傷負はねば
練達なる御者と呼ぶに
些か物足らざる心地して
味気なくとこそ思はるれ。

恋猫と
嗤はば嗤へ
寒空の
風身に染みる
人なる我も

2009/11/18

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