ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.150000-150999 > No.150155「クリスマス物語」

過去ログ  〜 過去ログ No.150155 の表示 〜


[150155] クリスマス物語
詩人:かけてん [投票][編集]

冷たい風が僕の体温を奪ってゆく

冬とは寒くて冷たい季節だけど

いつかのメリークリスマス
暖かかった冬はたしかに僕にもあった

だけど成長するなかで
なくしたくない気持ちまでもなくしてしまった


冬とは寒くて冷たい季節だけど

いつかのメリークリスマス
サンタは微笑み
僕をつつんだ


そんな冬がたしかに僕にもあった
クリスマスに夢をいだいていた
そんな冬があった


だけど今はない




壮大な世界だったはず
何もかも大きくて
きらめいていたはず
途方にもない夢をいだいていたはず


でも大人になるにつれ
消えていく


冬はあの頃と同じようにくる

冷たい風と共に




いつかのメリークリスマス
クリスマスは暖かくて
最高だった



もうすぐやってくる
クリスマス
クリスマス
思い出してほしい

クリスマスにいだいた夢を

あの日の
幼き頃を


そしたらきっと
またサンタは微笑んでくれる
暖かな冬はまたきっとくるんだ


2009/11/19

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -