詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
からっぽじゃなくなってしまったら
怖いじゃないか
失う事が怖くて
認められた後に否定されることを恐れて
からっぽのフリをした
一段高いところから
日々を四苦八苦しながら消化する生を
せせこましいと嘲笑い
数段低いところから
成功した個を恨めしく見上げて
運が良かっただけだと唾を吐く
からっぽで
透明で
部外者で
だっせ
本当は
たぶん
孤高で
無双で
唯一無二で
心の弱さを
不変のものだと認めてしまったら
すべてに恐れて逃げるしかなくなってしまう
どうせよわっちくて
フリするんなら
孤高で
無双で
唯一無二で
一人が怖いなら
うん
一緒に
くだらなくてつまんないけど
たぶん
本当の話