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[153161] ACERY
爪先から伝わった温もり
夜になる度ひとりになるんだ
抜け殻の中 潜ってみても
あなたが呼べば顔出すよ
黒に染まってく夜の奥に
いらないものを捨ててみたけど
あなたの言葉 なぜかまだ
手元に残し戸惑うよ
枕元の隅から
いないのに声が響いて
渦巻く胸を叩いてく
また朝焼けにおはようするよ
悲しい夜明けの風から
何十年経ったような薫りがして
穏やかな今の温もりを
包んでまた少し今を愛すよ
2010/02/09
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