詩人:涼暮 | [投票][編集] |
(眠れない)
今日もゆらゆら揺れる
胸焼けする様な落胆
憂鬱の揺り籠
子守唄はアルト・ヴォイスで
呼吸と脈拍が破綻していくのに気付く
世界が終わる
ゆっくりと
でも確実に
暗転するんだ
あたしは間違いなく間違ってた
「愛してるなんて嘘なんて、嘘」
(詰まる程、愛してる)
冷えていく瞬きと
終わっていく世界と
白い白い部屋の暗闇
汚れていない汚い白
酸素の欠乏・心拍数が低下
世界の最期の暗闇で
さいごに抱きしめあうのは
あたしたちだなんて
なんてロマンチックで絶望的な冗談
(そろそろ寝るね)