詩人:どるとる | [投票][編集] |
雪のように はらはらと 目の前をかすめてゆく
遠いような 近いような 時間の不思議 その距離感 時々 わからなくなる
気づいたら 終わっていた映画のように
悲しいような切ないようなエンドロールが 花びらのように
下へ下へ向かって
落ちてゆくだけ
眠りの扉
開けようかな
開けまいかな
今日はなんだか
切ない夜だから
明日の準備だけしたら早く寝ちゃおうかな
安息を枕に 幸せ惚けの日々
戦いはとうに終わり
僕らは 仲のよい友達同士
今日も 明日も
流れゆく時はまるで雪のように
ただつまらない1日さえ
ほら たしかなまでにさよならを言うよ
聞こえない声で
ただそのたしかな冷たさだけが手のひらに残る
まさに雪のよう
まさに雪のよう
溶けては咲くような感触が 肌を離れては よみがえる
流れゆく時はまるで雪のように いつも
このまま 歩いてゆけばたどり着く 門番もいやしない明日に僕は踏み込むよ
夢から 現実へ 舞い戻ったら。