詩人:凜一 | [投票][編集] |
ごめんね
あなたに愛してるとささやくのは
あなたの為じゃない
私は
手も足も千切れて
動けそうにない
涙は枯れない
忘れたい想いと
消せない想いが交差して
心が揺らいで
すべてが歪んで
痛くてたまらなかった
埋めてほしい穴がいくつもあいて
薄めてほしい声がいつも耳に届いて
私には
あなたが必要だった
あなたといると
私は宙に浮かぶ
何も考えなくていいと
眠っていられる
心地いいあなたの声が
確かに必要だけれど
眠りに堕ちる為だけに
抱かれているの
ごめんね
あなたに愛してるとささやくのは
あなたの為じゃない