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[16035] モルヒネ
詩人:凜一 [投票][編集]

ごめんね

あなたに愛してるとささやくのは
あなたの為じゃない


私は
手も足も千切れて
動けそうにない

涙は枯れない

忘れたい想いと
消せない想いが交差して

心が揺らいで

すべてが歪んで

痛くてたまらなかった


埋めてほしい穴がいくつもあいて

薄めてほしい声がいつも耳に届いて

私には
あなたが必要だった


あなたといると
私は宙に浮かぶ

何も考えなくていいと
眠っていられる


心地いいあなたの声が
確かに必要だけれど


眠りに堕ちる為だけに
抱かれているの


ごめんね

あなたに愛してるとささやくのは
あなたの為じゃない

2004/08/15

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