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[161086] 0:00
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

コーヒーが嫌いだった。
口の中に広がる違和感と、それが喉を通り抜けるのが。

いつ頃からだろう?そんな黒さを楽しむようになったのは。

整然とした薄暗い部屋の大きなテーブルの真ん中、カップ越しの写真へと、何気ない視線を投げかける。

感慨が湧き出す直前で視線をカップに移し、テレビの音量を二つ上げた。

今動いた時計の針が、丁度0時をさしたのを見て、目の前に転がる黒い塊に口をつけた。

苦笑いを、隠す為だけに。
黒ならば、塗り潰せるはずだから。

きっと、明日はいい一日さ。そうつぶやいて、小さく眼を綴じた。

2010/10/08

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