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[164068] Scene of the Augest
詩人:神山ユウキ [投票][編集]



夏が張りついた芝生の香り


気高そうな君の横顔を見ると
少しだけ優しい気持ちになる


透き通った感情が肺に落ちて
胸いっぱいに
吸い込んだ酸素に溶けた 


十八歳の爛漫、過ぎ去る日

退屈で
最後まで見れなかった映画から
微笑みかけた少女のワンシーン



それが今、君に重なって
色付いた 



思い出せない台詞は
僕から言うよ 

今、この瞬間を共有してくれる
君が笑えるように 




描く物語は交差して 
僕の動作を君が脚色する 


君が次に振り向くならば 
僕は穏やかに微笑みかけよう



途切れがちな会話に 
退屈はないんだよ    


言葉を選んでしまうなら
沈黙を受け入れて    

許し合えたならまた笑える



ハイライトはまだ迎えてない



君の動作が
鮮やな余韻を残すから
僕は言葉を見失っただけ 




夏が張りついた芝生の香り



駆け出した少年の美しさに
僕は希望と優しさを
思い出したよ 




それは
胸が透き通るくらいに
懐かしくて、切ない
あの『SCENE』から


君が無邪気に手を振っていた

2011/01/09

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