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[165049] 光と影
詩人:どるとる [投票][編集]


僕らはこうして
ふいの風のように
生まれて
ふいの風のように
消えていく

どれだけ思い出
つくっても
どれだけ財産
蓄えても
悲しくなってくるな

だんだん歳もとって
だんだん切なくなって
だんだん閉じこもりになっていって
なんだか寂しくなっていって
それでもむりに笑っちゃって
今日も強がってるだけで夜が来て
いつの間にか夢の中
目覚めたら朝
そんな毎日

光と影に区切られた
世界の夜明けに
まぶしい朝がやってきても影はいつもつきまとう

それをそれと割り切れない僕の心に

そしてそんな僕の心は単に悲しいだけのバラードのように素直に沈んでゆく

優しい人のぬくもりへと
あたたかい人の愛へと

逃げるように
救いを求めて

本当は無傷のようで
傷だらけな僕に
気づけとばかりに
誰よりも 光を帯びたあなたに倒れ込んでいた

街の片隅 満月の夜
言葉を交わさずに
僕らは会話した

あの夜は今も僕の中で息づいている。

2011/02/01

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