詩人:EASY | [投票][編集] |
冬の草達は枯れている
この背の高い草達は
この先
どうなってしまうのだろうか?
今僕は
川にいるのだ
川の水面では
鴨が魚を探していて
僕から少し離れた場所では
おじいさんが二人
川を見ながら話しをしてる
笑顔で頷くその表情には
寒い冬を暖める為に
本当に必要なものを
現代社会に教えているように
僕には見えた
僕の後ろでは
おばさんが犬を散歩していて
いつまでもじゃれあいながら
その場所を離れない
きっと
大切なものは時間ではなく
時間を忘れる事なのだ
僕は
その事を確かめるようにして
自分に言い聞かせた
鴨達の周りには
ゴミが散乱していたが
それは
鴨達にはどうでもいい事で
むしろ
僕をどうにかさせてしまいそうな事に思えた
鴨はこの場所を
好きそうに見えたからだ
そして僕はそんな鴨が
嫌いよりは好きだからだ
これは
愛よりは恋だろう
適当に
そういう事にしておいた
この背の高い
枯れた草達は
どうなってしまうのだろうか?
これは心配ではなく
好奇心みたいだ
僕の未来と同じものだと
自分に言い聞かせて
ひとつの仕事を終えた様に
僕は川を後にした