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[165158] 僕の立場
詩人:どるとる [投票][編集]


空を飛ぶ鳥に 時につよい憧れ抱く
僕もあんなふうに心から自由になりたいと思う

所詮 僕など 鳥かごの中の鳥
餌を与えられないと
死んでしまうのさ

会社という名前の
飼い主に飼われて
僕たちはいつも
大きな手のひらの上で踊らせられてるピエロ

言えるもんなら叫んでみろ
言いたいことを全部
お尻ペンペン
あっかんべー
そう言われてるようで腹が立つんだ

時間に縛られて
思うように
動けない日々、明日は視界がわるすぎて見えないぜ

社会人はみんな
世の中のペット
甘い鳴き声で
じゃれているうちは
扱いは丁寧だ
だけれどひとたび
牙を剥こうものなら
突き放されても
文句は言えません

僕の立場なんて
最初から無い
僕の居場所なんて
最初から無い

飼い慣らされてるふりをいつまでしていればいい?

愛想笑いも
世辞を言うのも
そろそろ限界なんだ

僕はどれだけ僕を
押さえつけていりゃいい?

言いたいことなんて山ほどあるけど
言えねえだけなんだ
ハイ、ドードー
マテ、 オテ
こんなんじゃまるでペットじゃねえか

僕の立場なんて
奴隷のようなもんだ
いくら金積まれたって 銀行に 詰め込まれたって 自分殺して他人を敬うんじゃ
生い先は短いな

視界は開けない
まるで長い長い長いトンネルをいつまでも抜けられずにいるような日々

ため息と一緒にビールを飲み干した。

2011/02/05

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