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[166025] 闇夜に射る矢のように
詩人:どるとる [投票][編集]


独りの寂しさは言葉じゃ言い尽くせない
甘かった 甘かったよ
独りでも平気な顔で生きられると思ってた

どんどん時間が経てば経つほどに僕の心に終わらない夜が朝の出入り口に蓋をした
いつからだったのかは忘れたけど
明けない夜が今も僕を悩ませるよ

僕は朝にいながら
夜のような 暗い気持ちで生きてるよ
そんな思い
一体誰に理解を求めれば 僕は笑えるようになるだろう?

だんだん 人生が輝くどころか
だんだん 明かりが消えてくように
希望がひとつひとつなくなってゆく

絶望という名のメリーゴーランドが回り続ける
僕の胸の中で

哀愁をさそう 夕暮れの赤茶けた空に
ただ漠然とした切なさを抱いて たたずむ大地に根付いた自分の身体を 僕は憎んだ

楽になろうとすれば簡単な事なのに
なぜかそれをしないのは生きることで最後の希望を信じていたいから

たどり着いた夜に
月をひとしきり眺め
僕はうなずいたよ
僕はうなずいたよ

長い審議の末
決めた答えは
気休めだけれど
ないよりはマシだから
それを灯りがわりに僕は暗闇を突き進む

闇夜に向かって矢を射るように まったく結果がわからぬ希望を僕は未来に見てるよ

闇夜に射る矢のように
僕はこの身ひとつで歩いてゆくよ

独りの寂しさは…
繰り返す悲しい言葉
みじめな自分を慰める言葉

あふれ出る涙のわけなどしれたこと

何も言わずにいておくれ

僕が一番自分の弱さを知ってる

だけれど自分の強さも知ってる

だからこそ そんな自分を見ていられないんだよ

ただ悲しくて
たださみしくて
居場所がなくて

僕は生きながらに
死んでいる。

2011/03/04

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