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[167001] 匂い
詩人:おるふぇ [投票][編集]

わたしの

好きな人

いい匂い

柔らかい


季節の中で

迷うことも

あるけれど

わたしは

変態でも

いいよ


あなたの

匂いが溶けた

光や

水や

空気を

集められるだけ

集めて

それを

たらふく

頬張りたい


長い夢

長い雨



そんな瞳で

ねえ

同じ世界に

いる

あなたは

夢なの

あまりにも

美しく

壊れそうで


一つ

あなたが

弱さや

くだらなさを

指で

弾いてくほどに

魂のレベルで

細胞のレベルで

痺れてしまう


そのエキスで

わたしを

埋めて

染めて

欲するほど

なぜに



溢れるのでしょう


あなたのまま

ありのまま

あなたは

生きてるだけで

いい


起きたら

雲を見るんだ



届きますか



何も言わない

でも

なんとなく

わかる

ありふれている

けれど

わたしは

幸せなんだ


つかめない

雲みたいな

あなたの心

どこへ行くの

わたしは

ここ

照れ臭くなるような

甘酸っぱいような

そんな朝と夜

何か

奇跡でも

起きないものかと

起きたら

起きたで

気づかない


あなたという

奇跡

どうしたら

この熱は

下がりますか


無理

でしょうね

今日も

あなたの匂い

胸一杯に

溢れてますもの

2011/04/01

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