二人で夜空を見ていたたまに流れる星に彼女は願いを込めたらしい「何を願ったの」と聞くと彼女は表情ひとつ変えず「私 星になりたいの」そう言った「それはつまり…」僕が口を開くと彼女が唇を重ねてきた「何も言わないで」という彼女の心の声が唇から伝わるようだった次の日 彼女は冷たくなった右手の小さな瓶足元に散らばる睡眠薬彼女は星になれたのだろうかそんなことを冷静に考えたけど納得いかなくて声が枯れるまで泣き叫んだ
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