| 詩人:姫宮らら | [投票][編集] |
「大人になれば分かるよ」
そう言われながら育った
僕は大人になんかなりたくなかった
一つ 一つ 年を重ねるたび
視界が悪くなって
世界が薄汚れてみえた
鮮やかだったこの世界が
少しずつ煤けていくんだ
吐き気がした
嘘にまみれた大人たちに
偽物だらけのこの街に
幼い頃憧れた輝く未来は
埋もれてしまったようだ
「世界は繋がっている」
とか 誰かが言っていたけど
みんな手を繋ぐフリして
欺く時を見計らっていた
純粋だったあの頃の心で
無垢だったあの頃の瞳で
もう一度この世界を見たいんだ
傷跡でボロボロなこの心は
汚れてしまったこの瞳は
もう元には戻せないね
だから僕は大人になりたくなかったんだ