詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
船で旅立つのよ
バイバイ言う時、
ベイビーは、肩の荷を下ろして嬉しそう
手を振りキッス
サヨナラを大声で叫ぶ
メラメラ 炎がくすぶり、はじけ、
こげおちる心のさまを そっと味わった
海の下は奈落の底だから、深い旅に危険はつきもの
それでも冒険をまだする
手を振る袖に銀の露がかかる
涙のしずくが そっと落ちた
でもお祝いだよ
華やかな船のカーテンレールが引かれる
港の風景が悲しくかすむ
あとに残った痕跡をかみしめ、
ブルードアの向こうへ消えた。
あばよ、心の恋人さん