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[170069] 「ん、なにかあった?」
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

キミは なにか言いたそうで



だけど 全てを教えてはくれない



「どうしたの?」「大丈夫?」



もう何度も 同じ言葉ばかり



電話の向こうじゃ



まるで無意味に思えてくる



キミの表情まで 見えない



それがなんとも もどかしくてつらい



キミの力になりたいのに



こんなときに なにもしてやれない…




「ボクでよければ、話聞くよ?」




今まできっと 数え切れないくらい



我慢してきた 我慢を強いられてきた



だから キミは言い出せなくて



誰かに 上手く甘えられなくて



心の内を 吐き出すことをためらう




「そう、なんでもないならいいんだ。」




今夜も言わないつもりなんだね



ボクから 無理には聞かないよ



キミが言い出してくれるまで



出来るのは 信じて待つことだけ




「うん、わかった。」




キミが安心して 眠るまで



許されるなら 寄り添っていたい



優しくそっと 抱きしめていたい



「おやすみなさい。」



だけど キミが甘えられる人は



ボクじゃないのかもしれない



「また明日。」



不安が募って 眠れそうにないけど

2011/07/27

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