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[171053] 夜の鳥(仮題)
詩人:さみだれ [投票][編集]

私は青いお星さまのもとで
ただ静かに眠りたいだけなのです
青っぽい空のお腹に
包まれて、あなたを思い出し
ああ!それはきっと
とても素晴らしい空想で
私は永遠、夢見ていたいのです
それを叱咤したり
愚かだと罵る者がいようと
私は誰よりも高いところで
誰の声も届かぬところで
静かに眠り続けましょう

しかし誰のもとにも朝は来て
けたたましいノックや
鳥たちの談笑に
目は覚めてしまうのです
太陽は慎ましくあらず
その情熱はどんな氷をも溶かすことでしょう
ああ!それはきっと
とても鬱陶しい世話焼きで
私は永遠というものを失わなければなりません

何も言わず私のそばにある星の
なんと大きなことでしょう
私の体や心などは
すっぽり包まれ
それでもなお広い心
私は永遠、夢見ていたいのです
あの青いお星さまのもとで
ただ静かに眠りたいだけなのです
ああ、それはきっと
とても都合のいい黙りで
私は永遠というものを誰よりも理解できてはいないのです
無条件に訪れる幸福や
無差別に繰り返される生死に
私は誰よりも目を向けたくはないのでしょう
それが私の眠りの理由です

2011/09/12

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