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[172119] 夕闇と、落ちる
遠くなっていく喧噪の中に
懐かしい景色があったなんて
知らなかったよ
もうすぐ鴉が飛び立つよ
そのころにはもう
ひとつだって思い出せない
落ちていく
夜が笑う
心無しのはずが
涙だけは、ね
嘲笑っているかのようで
星が怖くて
照らされているようで
月が怖くて
落ちていく
夜に泣く
心無しのはずが
涙もね
寂しさもね
何一つ
夕闇に消えてはくれないんだ
2011/11/10
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