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[173136] 偽りのウェディング
詩人:どるとる [投票][編集]


それはまるで調律の 合ってないピアノの鍵盤のように
階段を踏み外したような間の抜けたメロディ

切なさを のみこんでも のみこめずに 吐き出した 君のその頑張りには 驚くけど
あまり無理することはないさ

偽りのウェディング
白いドレスに身を包み 満面の笑みを浮かべた君の心の中
不安渦巻く 灰色の未来を映してる

何かが まだ
不安だよ

僕に何ができる?
君に何ができる?

はみ出した 行き場のない思いは 空を切るだけの右手を 冷やした 冬の肌を突き刺すような風をわがままにうらむだけ

ああ 誰かが君を愛しただけ それだけで心は離れていくのか
そうじゃないことを祈るんだ

まだ 愛してる

愛してるから
何かがしたい
でも 埋まらない
距離ができた

遠くから 遠くから
見つめていよう

僕にできる
たったひとつ

君に拍手をおくろう
二人に拍手をおくろう。

2012/01/02

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