詩人:さらら | [投票][編集] |
その人は呟いた
暗くないと怖いんだ
いつも明る過ぎると
恐いんだ
詩も詠みものも
毎日 眠るための夜
来ること無く
昼の明るい前向きな声ばかりが
明るい前向きな
声ばかりが
いつも聞こえて
明る過ぎて
眠れない 意識は
ずっと覚めたままだと
デトックス無し
心気に溜まり続けてゆく
明るいだけの日々
それで闇の月
浮かべた葉は
いつしか季節の爽やかな風
求め詩い
雨のリズムに気付く
雪の無音
枝先と季節の匂い
探していたけれど
解決するよな葉を
同じリズム繰り返しただけのよに
あの枝先
芽吹いている
たましい
溶け行く春の雪のなか