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[176620] 船通山へ
詩人:中村真生子 [投票][編集]

天を追放されたスサノオが降り立った

船通山に日南町側から登る。

途中に杖が用意されており

突きながら登ると

くくりつけられている木札が

カラカラと山に響み渡る。

カタクリの花は終わっていたが

青紅葉やミズナラ、ブナの若葉が

幾重にも重なって緑の天井を作っていた。

その緑の天井へ向かって

地の底から歩みを重ねる。

次第に頭上が明るくなり

ついに緑の天井の上に出る。

見渡せば

山々が幾重にも連なり

いつもと異なる風景の中で

石の小さな鳥居をくぐって

お社にお参りをする。

『古事記』では

スサノオはここから奥出雲へと向かう。

そして八岐大蛇の物語へと続いていく。

2012/06/03

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